2026.09.09

「家では弾けているのに、合わせるとズレてしまう…」
「上手くできなくて、グループのメンバーに迷惑をかけているんじゃないか…」
本番が近づくにつれて、親御さんもお子さまもプレッシャーを感じてしまう時期かもしれません。
でも、どうぞ安心してください。
アンサンブルは「完璧な演奏を披露する場」ではなく、「仲間と一緒に音楽を作る楽しさを知る場」です。
本番前の不安をほぐす心の持ち方と、ご家庭でできる声かけのコツをご紹介します。
アンサンブルに取り組む中で、「自分のせいで全体の演奏が止まってしまったらどうしよう…」と責任感から自分を責めてしまうお子さまや親御さんは少なくありません。
しかし、アンサンブルは誰かひとりが完璧に弾くためのものではなく、「お互いの音を聴き合い、助け合う体験」です。
誰かが迷子になっても、他のメンバーがリズムを刻み、先生が合図を出し、自然とひとつの音楽に戻っていく――この「支え合い」こそがグループレッスン最大の学びです。
お子さまが担当しているパートは、どれもその曲に欠かせない大切なたった一つのピースです。
お子さまが弱音を吐いたときは、技術や結果ではなく「頑張っている気持ち」を受け止めてあげることが大切です。
| シチュエーション | ✕ つい言いがちな声かけ | 〇 心をほぐす「OK声かけ」 |
| 練習で行き詰まった時 | 「そんなこと言ってないで頑張りなさい!」 | 「そっか、今は難しく感じるよね。でも最後まで弾こうとした姿、素敵だったよ!」 |
| 間違えて落ち込んでいる時 | 「なんで何回も同じところで間違えるの?」 | 「間違えた場所に気づけたね!耳がすごく育っている証拠だよ」 |
| やる気が出ない時 | 「早く練習しないと先生に怒られるよ!」 | 「今日は1回だけ弾いてみようか!ふたを開けられただけで100点満点♪」 |
| 「私/僕のせいで迷惑かけちゃう…」と落ち込む時 | 「そんなことないよ、もっと練習すれば大丈夫!」(焦りを加速させる) | 「アンサンブルはお互いに助け合うものだよ。あなたのそのパートの音があるから、曲が完成するんだよ」 |
演奏の上手・下手という評価ではなく、「その挑戦を見守っているよ」という安心感を伝えることが、次の挑戦への一番のエネルギーになります。
本番に向けて全体の音をまとめたり、一人ひとりの良さを引き出したりするのは、指導のプロである先生の役割です。
ご家庭で無理に細かな演奏指導をする必要はありません。
「みんなで音を鳴らすの、ワクワクするね」とお子さまの背中をポンと押して、先生に笑顔で送り出してあげてください。
アンサンブルの醍醐味は、仲間と呼吸がぴったり揃ったときの達成感や一体感です。
本番当日、仲間とともに楽器に向かうお子さまの成長した姿を、ぜひ温かく見守ってあげてください。