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初心者向け ペダルそれぞれの役割


2024.10.09

ピアノの演奏において、ペダルは音色や表現力を大きく広げる重要な要素です。
多くのピアニストが憧れる「カッコいい」演奏スタイルを実現するためには、ペダルを正しく使いこなすことが必要です。
では、ピアノのペダルの役割や使い方について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ピアノには基本的に3つのペダルがございます。
それぞれ

  • ダンパーペダル(右ペダル)
  • ソフトペダル(左ペダル)
  • ソステヌートペダル(中央ペダル)

と呼ばれます。 、それぞれ異なる機能を持っており、演奏に独自の効果を与えます。

ダンパーペダルは、最も使用頻度の高いペダルです。
このペダルを踏むことで、鍵盤から指を離しても音が持続する効果があります。
これは、ダンパー(音を止める装置)が弦からいつまでも鳴り続ける仕組みになっています。

  • ダンパーペダルは、音を豊かに響かせ、メロディや和音を意識して使用します。
  • 特に、クラシック音楽では曲の抒情性を高めるため、またポップスやジャズではダイナミックな演奏表現に飽きません。
  • 一般的には、音を持続させたい部分で踏み出し、途切れる箇所やフレーズの切れ目で離します。
    これを正確に行うことで、演奏のクオリティが大きく向上します。

ソフトペダルは、任意に設定されているペダルで、踏むことで音量を小さく、そして柔らかい音色に変えることができます。
アップライトピアノの場合、ハンマーの位置が鍵盤から近くなり、音が弱まります。
グランドピアノでは、ハンマーが外れて弦に当たる位置が変わり、音色が変化します。

  • ペダルソフトを使うことで、曲全体に対して落ち着いた印象や繊細なニュアンスを付加できます。
  • 特に、クラシックの穏やかなテンポや、バラードのような感情的な曲において効果的です。
  • ピアニッシモ(pp)など、特に静かな音量を求められる場面で使用すると、優しく、情感豊かに表現できます。

中央に位置するソステヌートペダルは、ピアノの種類によって機能が異なります。
グランドピアノや一部の電子ピアノに搭載されているソステヌートペダルは、ペダルを踏んだ瞬間に鳴らしている音だけを持続させる仕組みになっており、それ以外の音には影響を与えません。
アップライトピアノの場合は、ほとんどの機種で「ハーフブロックペダル」や「弱音ペダル」として異なる機能が割り当てられています。

  • このペダルを活用すると、特定の音を保ちながら他の音を自由に演奏できるため、より複雑な表現や演奏技術を実現できます。
  • 例えば、低音を長く保ちながら演奏でメロディーを弾く場合など、様々なシーンで効果的です。
  • クラシック音楽では、ドビュッシーやラヴェルのような作曲家の作品で多く使用され、音の透明感や空間的な広がりを演出するのに最適です。

ペダルを正しく使うことで、ピアノ演奏の幅は大きく広がります。
そのためにはいくつかの練習ポイントがあります。

5.1 ペダルとリズムを合わせる

ダンパーペダルを使用する際は、フレーズの切れ目や音の変わり目で正しく踏み替えることが重要です。
タイミングが合わないと、だんだん濁って流れが途切れたり、音楽が途切れてしまいます。
リズムに合わせたテンポで練習し、足の動きと指の動きを一致させる感覚を養いましょう。

5.2 曲のニュアンスに合わせたペダルの調整

ペダルは、曲の中で微妙な音の変化を表現するために用います。
ペダルの指示がない場合でも、自分なりの解釈で使い、より個性的な演奏が可能です。

5.3 ペダルの音色変化を感じる

ピアノは楽器の種類や個体差によって、ペダルを踏んだ際の音色の変化が違います。
特にダンパーペダルの持続時間や音の伸び具合は、ピアノの特性に大きく依存します。
特性をよく見て、どの程度ペダルを踏むとどのような効果が得られるか確認しておくことが大切です。

ペダルの正しい使い方を身につけることは、ピアノ演奏のスキルを大幅に向上させるための鍵となります。
技術を誇ることで、表現力豊かな演奏が可能になります。
練習をしていけば、自然とペダルを使いこなせるようになります。
ぜひ試してみてください。
ピアノのペダルに関する知識を備え、さらにカッコいい演奏を目指しましょう!