2024.09.28
楽譜を読む上で必須の「音符」の知識。ピアノを始めたばかりの方にとって、音符や楽譜の読み方が難しく感じられることがあるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば大丈夫です。今回は、初心者でも理解しやすい音符の基礎知識を5つご紹介します。これを抑えることで、ピアノ演奏がぐっと楽しく、スムーズになります。
まず、音符を理解するために欠かせないのが「音の並び順」です。音楽には「音階」と呼ばれる、決まった順番で音が並んでいます。これがいわゆる「ドレミファソラシド」のことです。この音階は、音が高くなるにつれて順番に並んでおり、「ド」から始まり、次の「ド」で一周します。
この「ドレミファソラシド」は、英語では「CDEFGABC」とも表され、特に楽譜を読む際にはこの表記が重要になります。例えば、「C」が「ド」、「D」が「レ」に対応します。音階の並びを理解することは、楽譜を読む上で最も基本的なスキルの一つです。ピアノを弾く際には、鍵盤上の音がどの音階に対応しているかを確認しながら練習しましょう。
次に理解すべき重要なポイントは、「ト音記号」と「ヘ音記号」です。楽譜には様々な記号が登場しますが、この2つは音域を示すための代表的な記号です。
ト音記号
「ト音記号」は、高い音域の音を表します。ピアノでは、主に右手で弾くメロディや高い音を表すために使われます。この記号は五線譜の左端に記載されており、その形状は「G」を象っています。実際に、この記号がある五線譜の中心の「ソ(G)」の音が基準となっています。
ヘ音記号
「ヘ音記号」は、低い音域の音を表すために使用されます。ピアノでは、主に左手で弾く低音部分を表します。こちらも五線譜の左端に記載され、記号の形状は「F」に似ていて、五線譜の上に配置された「ファ(F)」の音が基準となります。
この2つの記号を理解することで、どの音をどの手で弾けば良いのかがわかり、楽譜をスムーズに読むことができるようになります。
音符には、さまざまな種類があり、それぞれ「音の長さ」(音価)を示しています。音符の形や色、棒の有無によって、この音価が決まります。初心者がまず覚えるべき音符の種類は、以下の3つです。
楽譜には、音符が五線譜の「せん」の上に乗っているか、または「かん」の中に挟まれているかで、音の位置が異なります。この「せんの音」と「かんの音」の違いを理解することは、音の高さを正確に読むためにとても重要です。
せんの音
「せんの音」は、五線譜の線上にある音符のことを指します。これらの音符は、丸い「たま」が棒に刺さった形をしています。例えば、ト音記号の五線譜において、中央の線上にある音符は「ソ」の音を表します。
かんの音
「かんの音」は、五線譜の間に挟まれた音符のことを指します。こちらも丸い「たま」が棒に挟まれている形です。たとえば、ト音記号の五線譜で最初の「かん」に挟まれている音符は「レ」の音です。
これらの「せん」と「かん」を正確に読み分けることで、音符が示す音の高さを把握しやすくなり、楽譜を正確に読むことができるようになります。
楽譜の冒頭には、分数のような数字が記されています。この数字は「拍子」を表し、楽譜全体のリズムを決定します。特に代表的なものとして「4分の4拍子」と「8分の3拍子」があります。
4分の4拍子
「4分の4拍子」は、4拍で1小節を構成し、その1小節の中で4分音符が4回演奏されるリズムです。これは最も一般的な拍子で、非常に安定したリズム感を持っています。
8分の3拍子
「8分の3拍子」は、1小節が3拍で構成され、8分音符が3つ並ぶリズムです。4分の4拍子とは異なり、リズムが軽快で、ワルツなどの楽曲によく使用されます。
拍子が変わると、音符の並び方や曲の雰囲気が大きく変わります。これを理解することで、楽曲のリズム感をより深く感じ取りながら演奏できるようになります。
今回は、ピアノを始めたばかりの方でも抑えておきたい「音符の基礎知識」を5つご紹介しました。音符を理解することは、楽譜を読むだけでなく、演奏を楽しむためにも非常に重要です。
音の並び順:音階を理解して鍵盤上の音を正確に把握する。
ト音記号とヘ音記号:音域に応じて正しい記号を読む。
音符の種類:1拍、2拍、4拍分の音符を理解し、リズムを掴む。
せんの音とかんの音:音符の位置によって音の高さを判別する。
拍子:楽譜全体のリズムを決定し、楽曲の雰囲気を感じ取る。
これらの基礎知識を押さえて、ピアノの演奏をより楽しんでください!