2023.10.11
この記事では幼児教育で英語の歌を聞く・歌うことについて解説していきます。
「子どものうちから英語になれさせたい」「でも方法がわからない」という方は少なくないのではないでしょうか。
そこで本記事では、幼児教育で英語の歌を使うことのメリット、英語の曲の選び方のコツ、英語の取り入れ方などに関して解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
まずは英語の幼児教育で歌を歌うことの主なメリットを紹介していきます。歌で英語を覚えることにはどのような良さがあるのでしょうか。
子どもは基本的に歌が大好きなので、普通に英語のリスニングなどの勉強をするよりも、親しみながら英語を覚えることができる可能性が高いです。
また、英語の歌は日本語の歌に比べて、手遊びやダンスを取り入れやすいので楽しみやすい傾向にあると言われています。
「日本語を覚えるための歌・動画」などが充実していることと同じで、英語に親しむための歌や動画などのコンテンツもたくさんありますから、教材が見つからなくて困るということはほとんどないはずです。
特に子どもの場合「勉強をしようね」と言われると、とたんにやる気をなくしてしまう可能性があります。あなた自身も小さい頃、そうだったのではないでしょうか。
ですが英語の幼児教育で歌を活用することで、楽しみながら「本人は勉強と気付かない勉強」ができますから、無理なく自然に英語を覚えることができます。
また、子どもが小さいうちから「英語を聞くことが普通」という感覚になれば、学校で本格的に英語の授業を受けるようになってからも、英語への抵抗感がないためすんなり受け入れやすくなると言えるでしょう。
楽しくリズムに合わせて発することもあります。さまざまな言葉を発することは言語能力のアップに繋がってくるのです。周辺で音楽があまり流れていなかった幼児と比較すると、微妙な音の聴き分け方が優れています。それは発音の違いにも繋がり、英語などの言語能力までも高めると言われているのです。
幼少期は、一番効率よく英語のアクセントやイントネーションを覚えられる時期と言われています。私たちはほとんど意識せずに日本語のアクセントやイントネーションを覚えましたが、それも「幼少期に日本語を浴びるように聞いたから」というのが大きな理由です。
実際、英語の歌を幼少期にたくさん聞いて真似をするうちに、就学前でも「英語を聞いたままでリピートする能力」が身に付いて、ネイティブに近いアクセントやイントネーションで話せるようになる子どもは多いです。
親も驚くほどにナチュラルな発音ができる子どももいますから、可能性を信じて取り入れてみてはいかがでしょうか。
少し専門的ですが、「英語をはじめとする外国語を聞かせ、身体で反応させる(身体を動かすように指導する)」という指導方法のことをTPRと言います。このTPRは、子どもに外国語を覚えさせるための効果的な幼児教育として、世界中に広まっています。
例えば「run」なら走る動作をして、「jump」ならその場でジャンプするといったところです。「言葉」と「動作」が結びつくため覚えやすいのでしょう。
大人の感覚では「わざわざ動作まで入れると効率が悪いのでは?」と感じるかもしれませんが、ダンスやジェスチャーも交えて英語に親しめば、結果的には効率が良くなる可能性が高いと言われています。
歌を聞く、自分でも歌う、体を動かすなどは大人にとっても楽しいことですから、英語が苦手な方でも英語に親しむことができます。つまり家族で英語を楽しめるということです。単に英語を覚えられるだけでなく、家族のコミュニケーションの機会にもなることでしょう。
少し発展して、幼少期からでもごく簡単な日常会話であれば、お子さんとできるようになるケースもあります。
また、英語に興味がある・学びたい大人も多いですが、大人としてもいきなり机に向かって本格的な勉強をするよりも、歌やダンスから入ることでモチベーションが続きやすくなる人も少なくありません。
それでは英語の幼児教育で歌う歌を選ぶためのポイントを紹介します。「リスニング」「勉強」などの観点よりも、「楽しさ」「親しみやすさ」などを重視して選ぶことが大事です。
また、大人の感覚では、例えば「ではビートルズを」「カーペンターズを」などと考えるかもしれません。ですが必ずしもそれらの有名アーティストの曲がふさわしいわけではないため、「子どものために」を軸に考える必要があります。
まずは簡単な繰り返しのフレーズが多い曲を選ぶことをおすすめします。すると「このフレーズは歌えるようになった」という達成感を味わいやすくなるので、成功体験を積み重ねることができます。
1曲単位だけで考えるのではなく、「簡単で印象的なフレーズはないか」という観点でも曲を探してみてはいかがでしょうか。
たとえ「簡単な英語表現ばかりで構成されている曲」でも、印象に残るフレーズがないと、お子さんにとっては身に付いているという感覚を得にくいかもしれません。
すでに聞きなれているというのは大きなアドバンテージになりますから、そういった曲があれば英語の幼児教育に使うことをおすすめします。
また、有名な曲であれば、子どもからしても「なんとなく聞き覚えがある」かもしれないので、全く聞いたことがなさそうな曲よりは親しみやすいはずです。
さらに有名な曲や聞きなれた曲であれば、親にとっても教えやすいというメリットもあります。
子どもが喜びそうな曲を選ぶことが大事です。やはり明るく楽しい曲が向いていますし、すでに幼児向けのテレビ番組などで親しんでいる曲がある場合は、そのフル音源を探してみるのもいいでしょう。
その曲で勉強しやすいということももちろんですが、楽しめれば「もっと聞きたい」「色々な曲を聞きたい」と、どんどんチャレンジしたくなることでしょう。 逆に曲調が暗かったり盛り上がりが少なかったりすると、フレーズなどは簡単でも子どものやる気は出にくいため、だんだんと曲を聞きたいと思わなくなっていくかもしれません。
続いては、英語の幼児教育に歌を聞くこと・歌うことを取り入れていくための手順を紹介していきます。こちらも無理矢理感を出さずに、楽しみながら自然に英語を聞かせる・歌わせていくことがポイントです。
いきなり英語で歌うことは難しいので、まずは「聞かせる」ことから始めるのがおすすめです。たとえ日本語でも、人は「聞く→話す」という順番で習得します。
単に英語を聞かせるだけでは子どもが興味を持ちにくい場合は、YouTubeなどを使って「英語の歌が流れるアニメーション動画」などを見せてみてはいかがでしょうか。
ちなみに「ただ曲を流しているだけで子どもはあまり集中していない」場合、英語をほとんど吸収しないと言われています。そのため高い集中力をもたせることは難しくても、できる限り「耳に入ってくる」ではなく、能動的に(=自分から)聞ける状態を作りたいところです。
また、家族で一緒に英語の歌・ダンスなどを楽しむための雰囲気づくりをすることも大事です。
大人になると気恥ずかしくなるかもしれませんが、子どもに負けないくらいに「英語ではしゃぐ」のが理想です。日頃のストレス発散や運動もかねて、思い切り英語を楽しむことをおすすめします。
理想は家族全員で楽しむことですが、そうでなくても最低限、「歌で英語の幼児教育をすることに否定的な人はいない」という状態にはしておくことが大切です。そのため、必要に応じて家族で話し合いなどをすることをおすすめします。
そして一緒に歌う、ダンスするなどはしない家族がいても、少なくともニコニコ笑いながら見守ってもらえるようにしたいところです。
先ほども少し触れましたが、歌うだけでなくダンスなどの動作も入れて楽しむのがポイントです。「jump」ならジャンプする、「run」ならその場で早く足踏みするなど、「言葉」と「動作」を結びつけると学習効率が良くなりますし、何より楽しいです。
また、例えば「Point your finger up(上を指さす)」「Put it on your~(~の上に置く)」など、単語だけでなくフレーズも自然と覚えられます。
ただ、もちろんいきなり「歌詞に合ったダンス」をするのは難しいかもしれませんから、最初は音に合わせて体を揺らすなど、自由に動けるようになるだけでも十分です。子どもが「歌を聞いて体を動かすのは楽しい」と感じられるようになれば素晴らしいです。
歌で英語を学ぶ幼児教育についてお伝えしました。
机に座る勉強では難しいかもしれませんが、歌であれば小さな子どもでも楽しみながら、アクセントやイントネーションを含めて英語を覚えることができます。
選曲のコツですが、まずは子どもが楽しめて、簡単な繰り返しのフレーズが多い曲を選ぶのがおすすめです。その上でまずは多くを望まず英語を聞かせることから始めて、だんだんダンスや動きも交えられるようにしていくといいでしょう。